今年は別府忘年会は2名の参加と過去最小人数の記録。ただ温泉閣には夜Mさんが小倉経由で駆けつけて参加。初日の鶴見岳登山は鳥居の登山口から登る。登山口辺りはまだ紅葉の木々も見られ、秋山の感じで快適に登っていく。山頂に近づくにつれガスがかかりしかも段々濃いガスとなり周りの景色も見えにくくなる。山頂までは時間的には順調で1時間50分で山頂に着く。誰一人と登山者に会わない。晴天であれば眼前に由布岳の雄姿や眼下に輝く別府湾が望まれるのだが残念だ。
そこから明礬に向かっての縦走コースを歩き始めたが、昨日の雨で真っ黒の火山灰特有の登山道は泥んこで滑りまくる。特に鞍ヶ戸を過ぎて内山の取り付きになる船底までの下りの道はロープがあってもほとんど役立たない。ロープにつかまってもずるずる下へと滑り宙吊り状態になる。小さな木や草につかまりながらやっと船底についたときは、体力の限界と思えるほど疲れた。
船底から内山へは同じような斜面を登っていくのだがここは登りでジグザグに道がついているので、先ほどの下りとはだいぶ違って助かる。内山の山頂も懐かしい表札?があったがここも全く視界は利かない。そこで昼食にし、お湯を沸かし熱いラーメンを食べて一息つく。ここからの塚原越までの下りも注意深くそろりそろりと下る。落ち葉の上なので大丈夫だろうとポンと足を乗せるとズルッと滑ったりと悪戦苦闘で鍋山の露天風呂に着いたときは、地獄から天国へやってきたようだった。
さっそく露天風呂に飛び込む。ちょうどいい湯加減、素晴らしい周りの景色、鳥の声しばらくここで昼寝をしたくなった。露天風呂を上がり、さあこれから歩いて鉄輪温泉まで頑張ろうと思って、そこから数分の林道の駐車場まで下りたら、そこに車を止めていた中年の男性が声をかけてきた。明礬温泉の方に行くのなら乗りませんかと一瞬耳を疑うかのようなありがたい言葉。勿論即OKで明礬温泉まで乗せてもらった。歩けば2〜30分かかるところありがたかった。
明礬から50分頑張って鉄輪温泉の温泉閣に着いたのは4時15分だった。さっそく温泉に浸かっているうちにMさんが小倉経由でやってきた。楽しみの夕食はいつも通り期待を裏切らず豪華な食事だった。久しぶりにNさんも呼んで山歩会としては少人数ながら楽しい団欒のひと時を過ごせた。
翌日は阿蘇山に行くことにした。人数も少ないのでNさんの車を借りて一緒に行く。登る前に阿蘇駅近くで昼食をしたが、偶然見つけた焼肉店は良心的で量も多く味もよかった是非また行ってみたい店だ。阿蘇山は風が強く有毒ガスが見学場所のほうに流れているということで残念ながら噴火口は覗かれなかった。途中から電車で帰るというMさんを阿蘇駅まで送り鉄輪へ戻る。その夜は「いずみ」で一時近くまでクリスマスイヴを楽しませてもらった。
25日の九州最後の日は長湯温泉に行く。御前湯やラムネ温泉にゆっくりと浸かり贅沢な温泉三昧の一日を過ごす。帰りのフェリーではまた二人寂しく、遠ざかっていく別府の灯りを見ながらコンビニで買い込んだビールやつまみでささやかな宴会を始めた。